行く末

子供の頃に見てた世界って

夢に溢れてて

未来ばかり考えてた

 

大人になっていく過程で

人間の見なくていい一面や

社会の理不尽な側面が見えてくる

 

大人になると

そんな現実を知っているから

それを予測して動いて

失敗しないように生きていく

 

生き物は失敗や後悔を繰り返して

学びを得るものだけれど

『知っている』という無意識が

大人の理不尽を生み出す

 

子供の頃に胸に引っかかっていた

大人の言う理不尽なルールは

大人になると当たり前の常識で

習慣と化している為に意識すらしなくなる

 

子供はしきりに言う

「どうして?」

 

この質問に苛立ちを覚える者がいるのは

自分達もわからないからでは無いだろうか

理解している疑問には答えられる

だが、

理解していない

納得していない

大人にはそんな物事が溢れている

 

大人とは、いわば洗脳された子供だ

「男として」

「お姉ちゃんでしょ」

「もう大人なんだから」

そんな押しつけを受けてきた子供だ

「社会人はこういう生き方をします」

そう言われても

疑問を抱かずに受け入れていくのだろう

 

だってそういうものだから

 

理由も知らずに常識を身につけて

社会人として生きていく

あの頃見ていた夢も希望も忘れて

忘れていることも思い出せずに

 

子供と大人との境界線は誰が決めた

知らない事も知らないのに

あれを誰が大人と呼んだ

大人になんてなりたくない

僕は一生子供のままだ