叶うなら、未来予知を

人生は思い通りに行かないものである

 

そんな事は分かってる

でも、思い通りに行かない時は、

怒りや、悲しみや、虚しさ

そんな感情に溢れる

 

最近、子供の頃に観ていたドラマをよく観る

懐かしさを感じると共に、

結末や、作品の楽しさを、既に知っているという安心感を求めている事に気付いた

 

先が分からないのは、少し怖い

夢夢

子供の頃、夢を夢と自覚して見ていた

 

「これは嫌な夢だ」と思うと強く目を瞑る

すると、違う夢に移動出来た

 

誰かに追われていたり

幽霊に出会ったり

夢から夢へと逃げていた

 

今ではもう夢を移動する事が出来ない

夢だと自覚した時、目が覚めてしまうからだ

またあの感覚を楽しみたい

 

 

 

ある日、こんな夢を見た

 

先の見えない程、遠くまで広がる野原

底に1本、道が伸びていた

畦道のような舗装されていない道

 

僕はその道を走る軽トラックの荷台に腰をかけ

後ろを眺めていた

手にはお菓子を持って

結婚式のフラワーシャワーの様に撒いていた

 

道の両脇には人だかり

まるでパレードのようにはしゃいでいた

誰かが隣にいたが

誰なのか分からないし顔も思い出せない

 

夢には意味があると言うが

あれはなんだったのだろう

楽しかったという感情は覚えている

目を瞑れば、また見れるだろうか

今夜はどこに行けるだろう

マーブル模様

小さな頃は

人を笑わせるのが好きだった

バカやってるだけでみんな笑ってくれた

 

でも学校に入って

面白さだけでは評価されなくなった

真面目な人間が褒められていた

 

小学校に入ってすぐにいじめられた

きっとからかいやすかったのだろう

バカな僕は先生に何度も話した

自分がいじめられているなんて

そんなこと思っていなかったから

 

いじめは次第に無くなったけれど

社会に出て

人をバカにしたり

暴力を振るったり

ズルをしていたり

そんな人が沢山いる事を知った

 

僕はバカになる事をやめて

嫌われないように

目立たないように

真面目に

そんな生き方を選んだ

 

それなのに

中学も

高校でも

僕をからかう人間はたくさんいた

僕が選んだ生き方は

今で言う陰キャ

他者をバカにして笑いを取る人達には

僕は格好の標的であった

 

いじめに発展しないように

ただそれだけ気を付けていた

 

色々トラブルはあったけれど

大事にはならずに

高校生活を終えた

友達に恵まれていた事も大きい

 

大学はいじめなんてなかったし

社会人も上手くやっている

 

それは

僕が社会に馴染もうとしているから

いじめられたことで

いじめられない術を学んだから

 

今でも人を笑わせる事は好きだ

僕がした事で誰かの笑顔で見られるのなら

それ以上の幸せはない

 

しかし

あの頃の無垢な自分はいない

『人に嫌われないように』

その考えは僕の身体に染み付いている

今はそれが僕だ

僕は社会に向いていない

だから社会に合わせていく

 

僕はシミだらけ

元の色は分からない

人を笑わせたい

その想いだけが残っている

部屋の片付けを終えて

人生は取捨選択の連続である

 

と、誰かが言っていた気がする

 

だが、私は全てを手に入れたい

 

時間も

お金も

経験も

友情も

愛情も

 

なにも捨てずに

全てに囲まれて

そんな生活があれば良いのに

 

これから私は何を捨てて生きるのだろうか

命が消えるその時に

捨てた事を後悔しないだろうか

 

悔いの無い人生を送りたいが

既に悔いばかりの人生だ

だから私はワガママに生きる

どうせ悔いるくらいなら

好き勝手生きた方がいい

 

次は何を捨てるのかなぁ

きっと後悔するのだろうな

過去を歩く

昔は好きだった

音楽を聴きながら本を読んでいる時間

カメラを片手に散歩している時間

学校からの帰り道

放課後の無駄話

 

今はもう意欲が湧かない

早く帰って

あれをしてこれをして

もう寝ないと

 

遊んだ翌日には休みが欲しくなる

心に余裕が無くなってきた

「何もしない」事が必要に感じる

 

でもたまに

昔のように

少し外に出てのんびりすると

 

あぁ、幸せだなぁ

 

そんな想いと共に

懐かしさを感じる

 

明日は少し散歩してみようか

なにか思い出すかもしれない

あゝ無情

偶に、生きる事に疲れる時がある

死にたい訳ではない

 

何をしに生まれたのか問われても

「何も」としか言いようがない

 

僕は生きるために生まれたんだろうな

 

目的も無いし

 

寝て

食べて

音楽聴いて

働いたり休んだり

 

そろそろこの人生も飽きたなぁ

 

子どもの頃は漠然と、

大人になったら幸せになるものだと思っていた

 

自然と恋をして

自然と結婚して

自然と親になって

自然と人生を全うして

 

そんなことは無かった

 

僕は幸せになれるのだろうか

僕は幸せなのだろうか

 

まぁ

考えても分からないけどね

 

人生を共に生きる人、

会ってみたいなぁ

情けは人の為ならず

昔から言っている、座右の銘がある。

『人に優しく、自分に甘く』

 

困っている人がいたら助けてあげる。

人として当たり前の事だ。

だがこれは、自分の為である。

人を助ける事で、いつか自分が助けられる。

そんな時が来る。

自分の為に人を助ける。

 

ただし、困っている人を探してはいけない。

目の前の問題を解決するだけでいい。

困っているだろうと手を伸ばすのはエゴだ。

そして、自分を浪費するだけだ。

 

人の為ではない。

自分が困った時、こうして欲しい。

そんな事をするだけで、

世界は少しだけ、良いものになる。

 

大丈夫ですか?

それだけでも良いのである。

 

自らを無下にしてまで

救う必要のあるものは無い。

 

大切なのは相手と自分を思う気持ちである。